国道864号線沿い

国道864号線沿い

はま寿司とスシローが向かい合わせに建っている田舎の国道

俺だって女の子と一緒に甲子園を目指したい!

こんにちは、はやかわです。

 

皆さんには、叶えられなかった夢はありますか?

 

なりたい職業があった。片思いのまま終わってしまった恋があった。例を挙げればキリがありませんが、振り返れば誰しも一度は人生で夢破れたことがあるのではないでしょうか。勿論、僕にも叶えられなかった夢はありますし、何なら一つどころか簡単に見積もっても星の数に匹敵するんじゃないかというほどにあります。僕の人生は叶わなかった夢の霊園なのです。

また、一口に夢と言っても色々あります。叶わなかったとしても明日にはすぐ忘れてしまうようなちっぽけなものから、未だに叶わなかったことを引きずってしまうような、人生の岐路と呼んでも差し支えないようなレベルのものまで、夢は多岐にわたります。そして、そんな数多の叶わなかった夢の中でも、最も叶えたかった夢を一つ挙げろと言われれば、「青春がしたい」という夢を僕は真っ先に挙げるでしょう。

 

突然ですが、「青春」と聞いて思い浮かぶ言葉といえばなにがあるでしょうか。人それぞれ、色々あると思いますが、代表的なものを2つ挙げるとすれば「異性」と「部活」ではないでしょうか。

体育祭、文化祭、修学旅行。様々なイベントを通じて異性と交流し、あわよくば付き合ったりするというのは間違いなく青春ですし、仲間と切磋琢磨し、時には喧嘩しながらもお互いを高めあっていく部活動も青春の代表作と言って過言ではないでしょう。しかし、僕はその2つの青春のどちらも叶えることができませんでした。

 

僕は中高一貫校の男子校に通っていました。この時点で「異性」を叶えることは無理です。6年間、毎日どこを向いてもむさ苦しい男しかいない生活を送ってきました。そして「部活」ですが、これもバレー部に所属をしていたものの、強豪とも弱小ともいえない微妙なレベルの部活で、切磋琢磨しているかと言えばそうでもないですし、かといって弱小部活あるあるの部活そっちのけで遊んじゃうような、これまた別の「青春」がある訳でもなく、一番青春からは遠い、どっちつかずの部活動をしていました。

僕の中学・高校の6年間は色で表現するなら灰色。青春とは無縁の毎日でした。僕はあの灰色の6年間を引きずって、周りに青春で差を付けられながらこれからも生きていくのでしょう。

 

……

 

 

 

青春を取り戻した~~~~~い!!!!!

 

このブログ恒例の大声を出してしまい申し訳ございません。でも、やっぱり、僕は青春が諦めきれないのです。

そこで僕は考えました。どうすれば青春を取り戻せるのか。そしてどうせなら「異性」と「部活」の両取りをしたい。でも、現実世界で僕は既に学士(工学)を持っているので現実世界で高校生に逆戻りすることはできない。

 

どうすれば。

 

どうすれば。

 

……

 

 

 

アニメの女子野球部に入って女の子と一緒に甲子園を目指せばいいんだ!!!!!

 

順を追って説明しますね。

 

「青春」という文字が一番似合うものと言えば、諸説ありますが僕は高校野球だと思います。特に毎年夏に行われる全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)は青春の最高到達点で、高校球児が懸命に白球を追いかける姿は多くの人々の感動を誘います。「青春」=「高校野球」の等式は誰もが納得するでしょう。

ただこれでは「部活」要素しかありません。どうせなら「異性」要素も入れていきたい。そこで登場するのが女子野球部です。近年どんどん勢力を拡大している女子硬式野球。また、その一方で女子と野球の組み合わせは相性が良いらしく、近年多くの女子野球部と題材としたアニメが放送されています。女の子が切磋琢磨しながら甲子園を目指して日々努力する。その姿は正に僕の青春の桃源郷。僕の夢は、女子野球部にありました。女子野球部に入部してスタメンを勝ち取り、甲子園を目指す。これで僕も最高の青春を享受することができるでしょう。

 

しかしここでとある問題が発生します。「女子野球部に何事もなかったかのようにヲタクが一人混じっていたら、視聴者から尋常じゃないくらいのお叱りを受ける」というものです。当然と言えば当然ですね。可愛い女の子が青春している姿を視聴者は見たいのであって、決して高校球児のような爽やかさもないキモヲタクが白球を追っている姿なんて誰も見たくはありません。それは僕も重々理解しています。

 

だから僕は実力でスタメンの座を奪いに行こうと思います。

 

部活動というのは基本的には実力主義です。上手い人間がスタメンとして出場できるのは当然のことです。実際アニメでも実力が伴わずスタメン落ちをする選手の姿はよく描かれています。(そしてこれは非常に涙を誘いますね)

このことを考慮すると、僕が正々堂々と実力でスタメンを奪い取れば、誰も文句は言わないでしょう。いや、言えないはずです。だってそれを批判することは、スタメン落ちをした選手に対しての冒涜となる訳ですから。

 

……

 

前置きが非常に長くなりましたが、今回の記事は「女子野球部を題材としたアニメの世界でスタメンを勝ち取って一緒に甲子園を目指したい!」です。文字面だけでもう青春ですね。

 

それではやっていきましょう。

 

 

 

 

 

 

僕自身のスペックと希望ポジション

まずはスタメンを勝ち取るにあたって僕のスペックを示しておかないといけませんね。以下に僕のスペックを示しています。

 

はやかわ(左投左打)

野球経験…なし(たまに公園で遊びでやる程度)

打撃…バッティングセンターで120km/h位までならなんとか当てられる程度。

投球…100km/h程度は投げられるが、コントロールが非常に悪い。

走塁…23歳にして両足の靱帯の完全断裂、アキレス腱損傷の経験あり。

守備…ボールは最低限捕れるが非常に守備範囲が狭い。

 

見て分かるように完全な素人です。何なら素人の中でも下手な方だと言えるでしょう。しかしここでスペックを盛ったところでアニメに出演する時に全部バレますから、ここは正直に申告していきたいと思います。

 

次に希望ポジションですが、左投げの時点で投手、一塁手、外野手しか基本的には守れません。ここでアニメのことを考えると、花形ポジションである投手、また相手チームが内野ゴロを打つたびに映る可能性のある一塁手として僕が出場すると、女子野球ものなのに一番映るのがキモヲタクという可能性がでてくるので非常に良くないですね。

ということで候補として浮かび上がってくるのが外野です。外野なら内野と比べてもアニメの画面に映りにくいでしょうし、アニメ向きのポジションと言えるでしょう。キモオタクを女子野球ものでスタメンとして出場させるなら外野。これは今回の記事での唯一の知見です。

そして、諸説はありますが外野で一般的に初心者を守らせるならライトと言われていますので、今回僕は外野の中でもライトを希望したいと思います。

 

はやかわの希望ポジション……ライト

 

 

 

ルール

正々堂々勝つ。今回はそれを目標にしたいと思います。勝ち負けの基準をはっきりさせたいので今回は希望ポジションのライバルとの5番勝負を行いたいと思います。ライトということを考慮し、勝負項目は以下の通りに設定しました。

 

・打撃

・走塁

・守備

・アニメ映え

・顔

 

 最初の3つはすぐ理解できるでしょうが、残りの2つが分かりづらいと思いますので簡単に説明させて頂きたいと思います。

 

まず「アニメ映え」ですがこれは単純にアニメのキャラとして映えているかどうかの勝負です。野球アニメに必要なものといえばなんでしょうか。

 

そうです、ドラマティックな入部理由です。

 

昔は野球をやっていたが家庭の事情で辞めざるを得なかった。興味はあるけど初心者が故に勇気が出なかった所を主人公に誘われた。野球アニメは人間ドラマと言っても過言ではないほどに様々な人間の想いが交錯します。その重厚でドラマティックな入部理由が、視聴者の涙を誘い、アニメを名作へと昇華させていくのです。

つまり、「アニメ映え」とはどちらがよりアニメ映えする入部理由を持っているか、という部門です。ちなみに前述した通り僕の入部理由は「青春を取り戻したい」です、理由としてはあまりにも邪で貧弱ですが、一生懸命頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

 

次に「顔」ですがどちらが顔が良いかの勝負です。顔がいい方が画面に映った時に嬉しくなるからね。

 

以上の5項目で勝負を行いたいと思います。今回行う勝負は2つ。絶対に勝利して青春を謳歌したいと思います。

 

 

 

第1の勝負「八月のシンデレラナイン

最初の勝負は昨年の夏アニメ、「八月のシンデレラナイン」です。市立里ヶ浜高校女子野球部の正右翼手と言えば勿論この人、九十九伽奈さんです。

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「クールに何でもこなせる天才少女」という文言通り、野球自体は未経験ながらも随所に高いセンスを魅せる選手で、有原翼、東雲龍らと共に市立里ヶ浜高校女子野球部のクリーンアップを担っています。他にも野球部で一番成績がいいなど、天才エピソードには事を欠くことのない、完璧という言葉が一番似合う選手です。

もうこの時点で不戦敗が決まっているような気がしますが、一応見ていきましょう。

 

(打撃走塁は比較するまでもなく惨敗なので省略します。悲しいね。)

 

まず見ていくのが守備です。九十九伽奈さんが唯一苦手とするのが守備で、実際アニメ最終回でも途中から守備固めとして宇喜多茜ちゃんが右翼を守っています。

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これが守備交代のシーン。

 

これは余談ですが守備固めの宇喜多茜ちゃんはその後、プロ顔負けの守備を魅せてくれます。僕はアニメハチナイを通じてここで一番泣きました。

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茜……成長したな……(父親目線)

 

流れに乗って可愛い宇喜多茜ちゃんのキャプも貼っておきましょうね。

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茜……俺……俺も市立里ヶ浜高校女子野球部の一員になっていいかな?

(ちなみにVS宇喜多茜ちゃんは「打撃」「走塁」で引き分け、残りの3つが負け。3敗2分けで僕の負けです。)

 

……

 

話が逸れましたので戻しましょう。

守備固めを送られる程度の守備ということで、「守備」部門は甘めに見積もって引き分けとします。

 

次にアニメ映え、入部理由ですが、九十九伽奈さんは第7話「笑顔の迷子」で市立里ヶ浜高校野球部が部に昇格する為の審査員として体験入部します。最初こそ入部する気がない、あくまで審査員だ、と言っていたものの、同時期に入部した家庭環境に難のある倉敷舞子と衝突しながらもお互いを認めあっていき、最後は自らの意思で正式な入部を決めます。

 

この7話、昨年のアニメの中でも屈指の神回なので是非みんなに見てほしいですね。もし見ていない人がいたらここで1回この記事を読むのをやめてハチナイを見ましょう。

 

見ましたか?見ましたね?見た方は分かったと思いますが、九十九伽奈さんの圧勝ですね。いやこの入部理由に勝てる人この世に存在しないでしょう。ブログを書くにあたってもう1回見直したけどまた泣いちゃいました。

というより、「青春を取り戻したい」という理由で市立里ヶ浜高校女子野球部に入ろうとしてる自分自身がしょうもなさすぎて腹が立ってきちゃった。なにが青春だよ、お前のバックにはひまわり畑は似合わないよ。なあ。「アニメ映え」部門はお前の負けだよ。

 

 

「顔」部門も僕の負けです。

 

よって、VS九十九伽奈さんは4敗1分けで僕の負け。先程宇喜多茜ちゃんにも負けたので、もしハチナイの世界に転生したとしても、出場機会は恐らく0に等しいでしょう。ということで第1の勝負「八月のシンデレラナイン」は僕の完敗です。

 

次、行ってみましょう。

 

 

 

第2の勝負「球詠」

次の勝負は現在放送中の球詠。アニメに準拠すると現時点では7人しか集まってないので入部すると言えば諸手を挙げて迎え入れてくれるでしょうが、それはフェアではないのでメンバーが揃った後の時間軸で今回は勝負したいと思います。

 

 

勝負の前に球詠は全人類に見てほしいアニメなので宣伝しておきますね。

 

球詠、皆見ていきましょう。

 

……

 

では勝負を再開していきましょう。

球詠の新越谷高校野球部の正右翼手と言えば大村白菊さんですね。

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実はこの勝負、勝機があって仕掛けています。上の紹介文にも書いてありますが、この大村白菊さん、剣道では全国優勝の経験があるものの、野球に関しては全くの素人、初心者です。初心者なら勝てる可能性があるかもしれない、そんな下心があって今回は球詠の世界に殴り込みをかけました。

先程の九十九伽奈さんも天才キャラとはいえ野球は初心者。正々堂々と言いながら初心者ばかりに勝負を挑む僕の汚さが光ります。最低ですね。

 

それでは1項目ずつ見ていきましょう。

 

・「打撃」

大村白菊さんは新越谷高校随一のパワーを持ちながら初心者故にバットに中々当たらないという元広島のランスみたいなバッティングスタイルをしています。

 

打率.218 39本塁打 114三振という成績ほんとすき。

 

バットにボールが当たらないという点ではミート力は同レベルと考えられるので(ほんとうに?)、「打撃」部門の決着は純粋にパワーでつけたいと思います。

 

大村白菊さん……初めてのバッティング練習で初球を外野フェンスまで飛ばす。

僕……この前一斗缶を3つ運んだだけで筋肉痛になった。

 

……

 

大村白菊さんの勝ちです。

 

 

・「走塁」

足腰ボロボロの僕とは違い、大村白菊さんは健康な足腰を持っているので大村白菊さんの勝ち。はやかわ、23歳。大学2年生の時のクリスマスに整形外科で「このままだと椎間板ヘルニアになりますよ」と診断されました。(リハビリの時に「クリスマスプレゼントですね」と言ってサポーターを貰った)

 

 

・「守備」

大村白菊さんは影森戦でエラーしていたので僕の勝ち、と言いたいところですがあれは僕も捕れないので引き分けです。

 

 

・「アニメ映え」

高校野球に憧れを抱くも、家が道場をやっているので剣道の道に進まざるを得なかった大村白菊さん。母親から剣道で1位を取ったら野球をやってもいいという旨の条件を出され、見事剣道で全国優勝する大村白菊さん。そして、ようやく憧れの高校野球の門を叩いた大村白菊さん……

 

片や「青春を取り戻したい」という邪な理由で野球部の門を叩こうとする僕……

 

僕は自分が情けなくなってきました。僕の負けです。

 

 

・「顔」

僕の負けです。

 

よって、VS大村白菊さんも九十九伽奈さん戦と同様に4敗1分けで僕の負けとなりました。ということで第2の勝負「球詠」も僕の完敗です。

それにしても、2戦やって引き分けを挟んで8連敗って、TBS末期の横浜ベイスターズみたいな戦績ですね。

 

 

 

おわりに

ということで今回は「八月のシンデレラナイン」と「球詠」の2作品に勝負を挑んでみましたが見事に完敗してしまいました。やはり「青春を取り戻したい」という邪な理由で女子野球部に入部しようとするのはよくないですね。

 

しかし、僕を受け入れてくれる野球部、どこかにないのでしょうか。

 

 

 

 

 

???「おれと一緒に野球をやらないか!」

 

 

 

あ、あなたは!

 

 

 

 

 

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ぎゃ、逆境ナイン……!!!!!

 

 

 

……

 

 

 

いや、勘弁しときます……

 

 

 

おわり